最終更新：2025-02-27

概要#

ifconfigコマンドは、ネットワークインタフェースの設定や状態確認を行うためのコマンドである。IPアドレスの設定やインタフェースの有効化・無効化などの操作が可能である。

コマンドの使用方法#

ifconfig [インタフェース名] [オプション] [...]

特定のインタフェースを指定しない場合は、現在アクティブなすべてのネットワークインタフェース情報を表示する。

オプション一覧と詳細#

• (インタフェース名未指定)
  システム上のインタフェース情報をまとめて表示する。
• (インタフェース名のみ指定)
  指定したインタフェースの詳細情報を表示する。
• up
  ネットワークインタフェースを有効化する。
• down
  ネットワークインタフェースを無効化する。
• inet <IPアドレス>
  IPv4アドレスを設定する。
• netmask <サブネットマスク>
  ネットマスクを設定する。
• broadcast <ブロードキャストアドレス>
  ブロードキャストアドレスを設定する。
• mtu <サイズ>
  MTU（最大転送単位）を指定する。

ハンズオンと出力例#

1. すべてのインタフェース情報を表示する（インタフェース名未指定）#

ifconfig

出力例:

eth0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>  mtu 1500
        inet 192.168.0.10  netmask 255.255.255.0  broadcast 192.168.0.255
        ...
lo:    flags=73<UP,LOOPBACK,RUNNING>  mtu 65536
        inet 127.0.0.1  netmask 255.0.0.0
        ...

現在アクティブなすべてのインタフェースが一覧表示される。

2. 特定のインタフェース情報を表示#

ifconfig eth0

出力例:

eth0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>  mtu 1500
        inet 192.168.0.10  netmask 255.255.255.0  broadcast 192.168.0.255
        ...

指定したインタフェース eth0 の詳細設定が表示される。

3. インタフェースを有効化（up）・無効化（down）#

ifconfig eth0 up
ifconfig eth0 down

出力例（通常出力はなし）:

(コマンド実行後、ifconfigで状態を確認するとUP/DOWNが変化している)

4. IPアドレスなどの設定変更#

ifconfig eth0 inet 192.168.0.20 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.0.255

出力例（通常出力はなし）:

(設定変更が完了し、ifconfigで確認すると更新されたことがわかる)

5. MTUの設定#

ifconfig eth0 mtu 1400

出力例（通常出力はなし）:

(設定変更後、ifconfig eth0 でMTUが1400と表示される)

補足#

• ifconfigはネットワークインタフェースの情報確認や簡易的な設定に用いられるが、最新のLinuxディストリビューションではipコマンド（iproute2ツール）が推奨されることが多い点に留意するとよい。