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【Unix】teeの解説
最終更新:2025-02-25
概要
tee
コマンドは、標準入力から受け取った内容を標準出力に出力しながら、同時にファイルへ書き込むことができるツールである。ログ記録や複数のパイプラインの確認において便利である。
使用方法は以下の通りである。
tee [オプション] [ファイル...]
オプション一覧
-a
: ファイルに追記を行う。-i
:Ctrl + C
といった割り込みシグナルを無視する。
これらのオプションを組み合わせることにより、ログやパイプライン出力の扱いを効率化することができる。
オプションとハンズオン
(オプションなし)
・機能: 標準入力の内容を標準出力にそのまま表示しつつ、ファイルに書き込む。既存ファイルがある場合は上書きされる。
・使用例:
echo "Hello World" | tee output.txt
・出力例:
Hello World
上記の結果、端末には “Hello World” が表示され、同時に output.txt
にも書き込まれる。
-a (appendモード)
・機能: ファイルが既に存在する場合でも、内容の末尾に追記する。
・使用例:
echo "New Line" | tee -a output.txt
・出力例:
New Line
上記の結果、端末には “New Line” が表示され、output.txt
の末尾に追記される。
-i (interruptシグナルを無視)
・機能: SIGINT
などの割り込みシグナルを無視する。長時間の出力を中断させたくない場合などに用いられる。
・使用例:
some_command | tee -i output.log
・出力例:
...(some_command の出力)...
途中で Ctrl + C
を押しても無視されるため、処理が最後まで続行される。