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【Unix】tarの解説
最終更新:2025-02-24
概要
tar
コマンドは、ファイルやディレクトリをまとめたり(アーカイブ化)、まとめたものを取り出したりするためのツールである。圧縮ツールと組み合わせることで、一括で圧縮・解凍ができる便利なコマンドである。
使用方法は以下の通りである。
tar [オプション] [アーカイブファイル] [ファイル...]
オプション
出力関係
-v オプション
・機能: コマンドの実行過程が表示される。
圧縮
-c オプション(アーカイブ作成)
・機能: ファイルやディレクトリをアーカイブファイルにまとめる。
・使用例:
tar -cvf archive.tar file1 file2
上記ではfile1
およびfile2
をまとめ、archive.tar
として保存する。
出力例(-vを指定した場合):
file1
file2
-z オプション(gzip圧縮を同時に行う)
・機能: gzip形式で圧縮する。
・使用例:
tar -czvf archive.tar.gz file1 file2
archive.tar.gz
が生成され、中身はgzip形式で圧縮されている。
出力例:
file1
file2
-j オプション(bzip2圧縮を同時に行う)
・機能: bzip2形式で圧縮する。
・使用例:
tar -cjvf archive.tar.bz2 dir1
archive.tar.bz2
が生成され、dir1
の内容がbzip2形式でまとめられる。
出力例:
dir1/
dir1/file1
dir1/file2
解凍(展開・取り出し)
-x オプション(アーカイブの展開)
・機能: アーカイブファイルを展開する。
・使用例:
tar -xvf archive.tar
archive.tar
に含まれるファイル・ディレクトリをカレントディレクトリに展開する。
出力例:
file1
file2
-z オプション(gzip圧縮アーカイブの解凍)
・解説: gzip形式に圧縮されたアーカイブを解凍しながら展開する。
・使用例:
tar -xzvf archive.tar.gz
gzip圧縮されたarchive.tar.gz
を解凍し、ファイルを取り出す。
出力例:
file1
file2
-j オプション(bzip2圧縮アーカイブの解凍)
・解説: bzip2形式に圧縮されたアーカイブを解凍しながら展開する。
・使用例:
tar -xjvf archive.tar.bz2
bzip2形式で圧縮されたarchive.tar.bz2
を解凍し、ファイルを取り出す。
出力例:
dir1/
dir1/file1
dir1/file2
その他のオプション
-t(アーカイブ内容の一覧表示)
・機能: アーカイブファイルの内容を確認する。
・使用例:
tar -tvf archive.tar
出力例:
-rw-r--r-- user/group 1024 date file1
-rw-r--r-- user/group 2048 date file2
-f(アーカイブファイル名を指定)
・機能: 作成・展開時にアーカイブファイルを明示的に指定する。
・解説: -f
の次にアーカイブファイル名を指定する。省略すると標準入出力を利用する。