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【Unix】fileの解説
最終更新:2025-02-24
概要
file
コマンドは、指定したファイルの種類を判別するためのツールである。バイナリ、テキスト、画像、圧縮ファイルなど、ファイルの実体に応じた情報を提供するため、システム管理や開発において有用である。
使用方法は以下の通りである。
file [オプション] ファイル...
オプション一覧
-b
: 余分な情報(ファイル名)を省略してファイルの種類のみを得る。-i
: MIMEタイプを含む詳細な情報を取得できる。-z
: 圧縮ファイル内部の情報を取得する。-L
: シンボリックリンクをたどって実際のファイル情報を取得する。
オプションとハンズオン
以下、主要なオプションについて解説する。
1. -b オプション(Brief 出力)
・機能: 出力結果にファイル名を含めず、種類のみを表示する。
・使用例:
file -b example.txt
・出力例:
ASCII text
2. -i オプション(MIMEタイプの表示)
・機能: ファイルのMIMEタイプを表示する。
・使用例:
file -i example.txt
・出力例:
text/plain; charset=us-ascii
3. -z オプション(圧縮ファイルの中身も検査)
・機能: 圧縮されているファイルの場合、内部を展開して種類を判別する。
・使用例:
file -z archive.gz
・出力例:
gzip compressed data, from Unix, original size 12345
4. -L オプション(シンボリックリンクの追跡)
・機能: シンボリックリンクをたどり、リンク先のファイルの種類を表示する。
・使用例:
file -L symlink.txt
・出力例:
ASCII text