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【Unix】pwdコマンドの解説
2025-02-22

最終更新:2025-02-22

pwdコマンドは、現在作業中のディレクトリ(カレントディレクトリ)がどこであるかを絶対パスで表示するためのコマンドである。

使用方法#

pwd [オプション]

オプションを省略すると、単に現在のディレクトリの絶対パスを表示する。エイリアスをつけていなければ、後述する-Lオプションと同じ挙動を示す。

オプション#

  • -L
    シンボリックリンクを辿らずに、論理パスとしての現在ディレクトリを表示する。

例えば、シンボリックリンクを/path/にてwork=/home/hoge/と指定していた場合を考える。

シンボリックリンクworkから/home/hoge/に移動してpwd -Lを使用すると、/path/work/と表示される。

  • -P
    シンボリックリンクの実体を辿った物理パスを表示する。

先ほどと同じ例で考える。

シンボリックリンクworkから/home/hoge/に移動してpwd -Pを使用すると、/home/hoge/と表示される。

ハンズオン#

以下では、実際にpwdコマンドを使ったいくつかの事例を紹介する。

  1. 自分がいるディレクトリを確認する

    pwd
    

    ターミナル上でカレントディレクトリ(絶対パス)が表示される。

  2. 物理パスを確認したい場合 (-P オプション)

    pwd -P
    

    シンボリックリンクを使って別ディレクトリを参照している場合などに、リンク先の実ディレクトリのパスを確認できる。

  3. 論理パスを表示したい場合 (-L オプション)

    pwd -L
    

    PWD環境変数の値を用いて、シンボリックリンク手前のパスを表示する。リンクを意識した表示を取っておきたい場合に利用することがある。

  4. ディレクトリ移動との組み合わせ

    cd /var/log
    pwd
    

    cdでディレクトリを移動してから、pwdでその絶対パスを確認する。システムログディレクトリなど、階層が深い場所で現在のパスを見失わないようにするために利用する。

【Unix】pwdコマンドの解説
https://ss0832.github.io/posts/20250222_pwd_command_guide/
Author
ss0832
Published at
2025-02-22