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【Unix】passwdコマンドの解説
2025-02-22

最終更新:2025-02-22

passwdコマンドは、Unix系システムにおいてユーザーのパスワードを設定または変更するための基本的なツールである。ユーザー自身はもちろん、管理者権限を持つユーザーが他のユーザーのパスワードを変更する際にも用いられる。

本コマンドは、セキュリティを維持するために定期的なパスワード変更が推奨される環境で重要な役割を果たす。

基本的な動作#

通常、ユーザーがpasswdコマンドを実行すると、現在のパスワードの入力、続いて新しいパスワードの入力と確認を求められる。これにより、本人確認が行われ、不正なパスワード変更を防止する仕組みとなっている。管理者(root)が実行する場合は、対象ユーザー名を指定することで、そのユーザーのパスワードを変更することが可能である。

例:

passwd

このコマンドは、現在のユーザーのパスワードを変更するための対話形式のプロンプトを表示する。

また、管理者が特定のユーザーのパスワードを変更する場合は、次のようにする。

passwd username

この場合、usernameユーザーのパスワードを変更するためのプロンプトが表示される。

セキュリティ上の注意点#

  • 新しいパスワードは十分に複雑で、推測されにくいものを設定することが望まれる。
  • パスワードは定期的に変更し、不正アクセスのリスクを低減することが推奨される。
  • passwdコマンドは対話形式のため、自動化スクリプトでの利用には注意が必要である(専用ツールの利用が求められる場合がある)。

ハンズオン#

以下に、passwdコマンドを実際に操作する例を示す。

1. 自身のパスワードを変更する#

ターミナルにて以下のコマンドを実行する。

passwd

実行後、次のようなプロンプトが表示される。

Current Password:
New Password:
Retype New Password:

適切に入力することで、パスワードが変更される。なお、入力中は文字が表示されないため注意すること。

2. 管理者権限で他のユーザーのパスワードを変更する#

管理者である場合、例えばaliceユーザーのパスワードを変更する場合、次のように実行する。

sudo passwd alice

これにより、aliceユーザーのパスワードを管理者権限で変更するプロンプトが表示される。
sudo を利用する場合は、最初に管理者パスワードの入力が求められる点に留意すること。

【Unix】passwdコマンドの解説
https://ss0832.github.io/posts/20250222_passwd_command_guide/
Author
ss0832
Published at
2025-02-22