最終更新:2025-02-20
lsコマンドは、Unix系オペレーティングシステムにおいて、ファイルやディレクトリの一覧を表示するためのコマンドである。多くのオプションを駆使することで様々な形式でリストを表示することができる。
ls = listの略(諸説あり)
基本的な使い方
基本的なlsコマンドの使い方は以下の通りである。
ls [オプション] [ファイル名]
オプションを指定しない場合、現在のディレクトリ内のファイルとディレクトリの名前が一覧表示される。
主なオプション
-l オプション
-lオプションを使用すると、詳細な情報付きでファイルやディレクトリの一覧を表示することができる。表示される情報には、パーミッション、リンク数、所有者、グループ、ファイルサイズ、最終更新日時、ファイル名が含まれる。
ls -l
-a オプション
-aオプションを使用すると、隠しファイル(名前がドットで始まるファイル)も含めて全てのファイルとディレクトリを表示する。
ls -a
-h オプション
-hオプションは、ファイルサイズを人間が読みやすい形式で表示するためのオプションである。通常、-lオプションと組み合わせて使用される。
ls -lh
-R オプション
-Rオプションを使用すると、再帰的にディレクトリの内容を表示する。すなわち、サブディレクトリ内のファイルやディレクトリも含めて一覧を表示する。
ls -R
-t オプション
-tオプションを使用すると、ファイルの最終更新日時でソートして表示する。新しいものが先に表示される。
ls -lt
-r オプション
-rオプションは、ソート順を逆にするためのオプションである。例えば、-tオプションと組み合わせると、最終更新日時が古いものから表示される。
ls -ltr
組み合わせ
これらのオプションは、組み合わせて使用することが可能である。例えば、隠しファイルを含めて詳細情報を表示し、ファイルサイズを人間が読みやすい形式で表示するには、以下のようにする。
ls -alh
ハンズオン
以下は、実際にlsコマンドを使用してみるハンズオンである。
現在のディレクトリの内容を表示する
答え(クリックで表示)
lsこれにより、現在のディレクトリ内のファイルとディレクトリの一覧が表示される。
詳細情報付きで表示する
答え(クリックで表示)
ls -lパーミッション、リンク数、所有者、グループ、ファイルサイズ、最終更新日時などの詳細情報が表示される。
隠しファイルも含めて全てのファイルを表示する
答え(クリックで表示)
ls -a名前がドットで始まる隠しファイルも含めて表示される。
詳細情報とファイルサイズを人間が読みやすい形式で表示する
答え(クリックで表示)
ls -lhファイルサイズがKB、MBなどの単位で表示される。
再帰的にディレクトリの内容を表示する
答え(クリックで表示)
ls -Rサブディレクトリ内のファイルやディレクトリも含めて表示される。
ファイルの最終更新日時でソートして表示する
答え(クリックで表示)
ls -lt新しいものが先に表示される。
ソート順を逆にして表示する
答え(クリックで表示)
ls -ltr最終更新日時が古いものから表示される。
補足
lをaliasを用いてlsと対応させると、タイピングの手間が省ける。
